【解説】【山行】残雪期の剱岳に行く方法を紹介します

二日目 剱岳アタック [平蔵谷のピストン]

■朝2時起床

ちょっとハプニング

朝食用の水が汚れてしまい、水づくりを追加したことで時間ロス

予定を1時間遅れて出発が4時になってしまいました

源次郎尾根の取りつきまで下ってゆきましたが

もともと夜間も気温が高く、雪が解け気味でズルズルです

■平蔵谷の雪渓

リーダーの判断で

源次郎尾根をこの時間から登るのは危険なので平蔵谷から剱岳へ向かうことに変更しました

そうして登った平蔵谷の雪渓も解け気味の雪質ですし、急登をゆくのは大変でした

とにかく暑いです

雪渓両側の岩稜は岩がもろいため、たくさんの落石がおちています

雪渓上部は平らなスペースがあります

しばし休憩しました

■山頂付近の岩稜登攀

のこる山頂への岩稜を登攀します

途中に垂直の岩壁をトラバースするカニのヨコバイを通りました

高度感ある中で一手ずつ確認しながら登攀するのはとても楽しいです

注意は必要ですが、クライミングをやっている者には難しくはありません

雪も岩もありバラエティに富むルートで高度を上げてゆくので冒険心をくすぐります

バリエーションルートのいいところですね

■剱岳に初登頂

晴天の大パノラマです

これまでのつかれが吹き飛ぶほど爽快な気分になりました

標高は2999mの山頂ですが、積雪の厚みで3000mを超えたかな?と

北側には日本海、八つ峰、立山連峰

白馬、唐松岳・五竜岳から鹿島槍ヶ岳 そして 遠く青い空に突き出る槍ヶ岳まではっきり見えました

昨年夏に唐松岳から眺め、いつかは行ってみたいと眺めた剱岳でしたが

こんなに早く、それも残雪期にこれるとは思っていませんでした

それもこれも頼もしいリーダーに出会えたことで実現しました

人と人のつながりに感謝

■幕営地までの下山

下りの平蔵谷は雪崩ていました

やはり、気温が高く雪が解けて危険な状態です

そして、平蔵谷から剱沢幕営地までの登り返しがまた永遠に感じられるほどきつかったです

日差しも厳しい強さで、雪面からの反射もあり肌が焼き尽くされそうで暑くて朦朧としました

日焼けから守るフェイスガードは必須です

私は手ぬぐいで覆いましたが、すぐ外れるので使い勝手はよくありませんでした

剱沢小屋を雪から掘り起こし作業中でした これからの季節への準備ですね

あいさつをして幕営地に到着

本日は、我々を含めテントは2張のみでした

■天の川と爆風の夜

やり遂げた感じで気持ちがリラックスしました

テントでのんびり休み食事をとりながら談話

夕食は、マカロニ、レトルトハンバーグです

日が落ちてから爆風が吹き荒れました

テントをポールから吊り下げる金具が外れてテントに押しつぶされながら一夜を過ごすことになるとは

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