森の中にそり立つ台地のような姿をした錫杖岳をみると、特別な感じを受けるのは私だけでしょうか
今回は、錫杖岳のアルパインクライミングのルートを紹介します
2024年10月
特徴
- 秘境感満載(アプローチは山奥の秘境に向かっている感じ)
- 多彩 (フェイス、チムニー、クラックとちょっとしたハング越えもあり)
- 北アルプス西穂高の稜線の眺めながら、気持ちよいクライミング
アクセス
■駐車場
中尾高原口バス停駐車場を利用できます
無料
10台ほどは止められる
アプローチ
錫杖岳でのアルパインクライミングを楽しませる要素にもなっています
地図で見る移動距離は大したことがないのですが、思っている以上に大変です
急勾配である上に、足場が悪い箇所が多いためです
実は、下山時には滑ってひっくり返りました
うっそうとした森の中を進んでゆくと、あの錫杖岳がみえてくるときが冒険心をくすぐります
■ビバーク可能な地点

錫杖岳がみえてきて、渡渉する河原の手前にテントを2張程度できるスペースがあります
日帰りも可能ではあるのですが、前日入りしてビバークすることもできます
錫杖岳 左方カンテ マルチピッチクライミング
入門向けのマルチピッチとして紹介されていことを散見します
しかし
■体力もメンタル面
それなりに必要で大変だなというのが私の率直な感想です
■難易度
全8ピッチのクライミングです
特に6ピッチ目の核心が、それなりに大変です
(今回は時間の問題もあり6ピッチで終了しました)
■懸垂下降
左方カンテの隣にあるルート「注文の多い料理」を下降する必要があります
左方カンテを懸垂下降するのはお勧めできません
[理由]
6ピッチ目を登ろうとしていた時のことです
他の先行パーティーがこのルートを懸垂下降してきましたが、
ロープがチョークストーンやコース外の岩の隙間にちょうど入り込んでしまうようで、この2箇所でスタックしていました
我々もロープの回収のお手伝いをしましたが登り返したり、ルート外の穴に入り込んで取りに行ったり大変でした
1ピッチ目

3ピッチ目

4ピッチ目

5ピッチ目

6ピッチ目

この左側クラックを登ります
途中までは、ステミングでもあがれる

チョークストンを見下ろす
懸垂下降
6ピッチ目の終了点から隣の注文の多い料理店のコースを下降します

登攀具
- 50m ハーフロープ 2本
- アルパインヌンチャク4本 各自
- カム0.4-3 各自
まとめ
アプローチが急登で足場も悪く大変ですが秘境感があり、アルパインクライミング好きの心を満たしてくれるでしょう
経験者と行けば、入門者でも多彩なルートを楽しむことができます