【レビュー】職人が手仕事で作るTEPPAのスノーソーが良い理由

「スノーソーなんてなんでもいいのでは?」

「あまり使わないのに高いな」

「どういう基準で選ぶの?」

雪上テント泊をするため、必要になり調べてみました

そこで出会ったのがTEPPAのスノーソー

もうこれしかないと思って購入しました

そんな所有欲をくすぐる職人の手仕事による高品質な商品を送り出しているTEPPAのスノーソー

この製品の魅力を解説します

目次

スノーソーに求める性能

雪を切り出すために使用する

その名の通り、Snow(雪) Saw(鋸) つまり雪を切るためにつかう鋸です

テントの周りにブロック状の雪を積み上げて風よけよけ対策をする

イグルーとよばれるブロック状の雪を積み上げてかまくらをつくる

雪上で野営の準備をするために必要な道具がショベルスノーソーです

新雪はふさふさですが、堆積した雪は氷のように固くなっています

ショベルで作ろとしても固くて埒があきませんので、のこぎりで切り出す必要があります

歯は大きい方がよい

日曜大工をやったことがある方は、木材を切り落とすために鋸を使ったこともあるでしょう

歯の大きさをイメージできるでしょうか?

木材では、歯と歯の間隔は5mmくらいのものを使っていたことでしょう

金属を切断する鋸なら、1mmくらいの細かい歯ですね

では雪を切る目的のスノーソーの場合は、どうでしょうか?

歯と歯の間隔は大きくい2cm程になる商品が多いです

切る雪の固さや、雪の削りカスを効率よく掻き出すために適したものになります

なお、商品によっては細かい歯の部分も併せ持つものがあります

雪だけではなく、木を切ったりすることもできるようにしたものです

ですが、考えてみてください

夏山に雪をきる用途の大きなスノーソーをもってゆきますか?

夏は枝を切り落とせる木材用の小型鋸を持ってゆくのがよいしょう

それこそホームセンターで安く手に入ります

あまり使う頻度が高くないスノーソーですが、仕様用途は分けた方が良いです

刃渡りは30cmより少し長い

雪山のテント泊は何かと荷物が多くなります

はかさばらず、重たくないものが良いですが

やはり適したサイズというものがあります

スノーソーの使用目的は、雪のブロックを切り出すためです

30cm程度のブロック辺を切り出すことが多いですので、

刃渡りは30cmよりも少し長いものが適しています

錆びない歯の素材

雪をきると必然的にぬれますので、錆びない素材が良いです

強度も含め一般的にはステインレス製品が多いでしょう

格安を目指してスノーソーの代替品で通常の鋸が紹介されていることも散見しますが

鉄製ですと錆びることは知っておきましょう

冬山用手袋で握りやすいしっかりとしたグリップ

雪山で雪のブロックを数十個も切り出すのは、時間と労力が必要です

厚い冬山用手袋でしっかりと握れる適度な厚みのあるグリップであることが大切です

軽量化の一環でなのかグリップまで金属の歯の厚みとあまり変わらないような製品もあります

実際の使用を状況をイメージして製品を選びましょう

薄いグリップに紐やグリップテープを巻いたりして厚みを持たせる加工する方法はありますが、

切り出す作業にはかなり力を要しますので、現場で巻いた紐やテープがずれてきてしまったりすると本当に厄介です

愛着がわくもの

ここは、哲学です

洗練された未来的なデザインにあこがれる人もいるでしょうし

昔使ったノコギリとしての温かみを感じられる商品が好きな人もいるでしょう

結局は、使いやすく長く使えるものに愛着がわくものだと私は思います

TEPPAスノーソーの良いところ

TEPPAの製品は、職人による手作りです

ノコギリ職人が実際の経験をもとに作成しただけあり、よく考えられた製品です

一度、杯盤になったスノーソーですが、2019年

実際の使用で良い点を3つ挙げるとすれば

  • 付属する鞘が必要十分
  • グリップが木製で握りやすい
  • 歯が互い違いに広がる加工(アサリ)があるので詰まりにくい

付属する鞘がよい

軽量コンパクトでしっかりとした素材です

ザックに他の荷物と干渉しても破れて傷つけることがないでしょう

ボタン一つで止められるのも楽です

荷物の多い冬山装備ですが、収納運搬のしやすさも重要なポイントです

木製のグリップが握りやすい

この角度、握りやすい厚み、木製で軽いグリップ

手袋をしていてもしっかりと握れるので、雪山で雪を切り出す労力のある作業がしやすいです

体力を使い果たして到達したビバーク地点で、ふたたたび力仕事をしなければなりません

雪山では、ことさら使いやすさは命です

おまけですが、矢印の刻印

Don’t cut yellow snow「黄色い雪は切るな!」

のジョークがいいですね

アサリ加工により雪を掻き出して詰まりにくい

歯が交互に左右に曲げる加工がしてあります

おかげで、雪を効率よく掻き出しますので連続してどんどん切ってゆけます

切除ラインの厚みが確保されるのでブレードが挟まれて切りにくくなることもありません

やわらかい雪であればどんなのこぎりでも切れますが、

残雪期の固い雪になればなるほど労力に差が出てくることになります

見た目だけではなく、この加工のありがたみも光ってきます

ノコギリ職人による使いやすさがここにも表れていますね

まとめ

いかがでしたでしょうか

カタログ的な仕様からは分からない実際の使用感をお伝えできたでしょうか?

年間でそれほど出番も多くないスノーソーかもしれませんが

長く愛着を持って使える逸品だと思います

あなたも、ぜひ使いやすいスノーソーを手に入れて雪上泊の楽しみを広げてみませんか

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