気持ちよく履けるOCUN Furyですが、半年でリソールに出すことになりました
つま先のラバーが減って、小さな穴から下の生地が見えたのに気が付いたのです
OCUN Furyのソールに使用されているラバーはやわらかいとは聞いていたけれど
これほど短期間で摩耗してしまうとは思っていませんでした
3万円するクラミングシューズが半年で摩耗するなんて、懐に優しいとは言えませんね
- 使用頻度
- ラバー素材の特性
- クライミングシューズの使い方
リソールへ
Vac resole(バーチ リソール) 業者
通っているクライミングジムが2ヶ月に一度まとめてリソール業者へ出してくれるサービスを利用しました
■ラバーの種類
バーチリソールでは、張替えするラバーの種類を選択できます
しかしながら、OCUNに採用されているCAT rubber μ1.5は取り扱いされていません
このため、ラバーの種類は工房にお任せでオーダーしました
OCUN furyのソールは、前後分離型です
今回のリソールは摩耗が進んでいる前側のみのリソールが行われています
新品で施されていた真ん中のくりぬき(上の図黄色矢印)は、リソール後にはありません
しかしながら、形状はかなりよく形成されています
写真ではわかりにくいのですが、表面は真っ平らではありません
微妙な凹凸をつけてあります このあたりは熟練業者の息が入っていると感じました
仕上がりをとても気に入りました
■つま先修復
今回は、ロール部分のリソール(紫)と、つま先修復(黄色) をオーダーしました
リソールが基本オーダーであり、つま先修復はオプション扱いです
ただ、私の場合はつま先にあいた穴の修復を依頼するのでこれが主目的です
曲面に沿って磨かれているようで、とてもよい仕上がりです
■期間
リソールから戻ってくるまでの 7週間ほどかかりました
■代金
1万円でおつりが来ました (目安です)
クライミングジムから複数人数分をまとめてバーチソールに依頼して郵送しています
このため、送料なども割り勘になっているため目安とお考えください
使用頻度
日課になったボルダリング
年間パスを購入してからは、ボルダリングジムに週3回通うようになりました
今を1年前の自分と比較してみると
- ムーブを意識するようになった
- 普段でも身体がしっかり
- 精神的にも自分を信頼
- 友好がひろがった
- アルパインクライミングによく行くようになった
気が付けば、楽しくなって好循環のサイクルが回りはじめていました
必然的にシューズの使用頻度が増える結果に
リソールに出すまでの使用頻度
おおむね
週3回x25週(半年)=75回 の使用で穴が開きました
これが、仮に週1回の使用でしたら、1年半使用してリソールに出す感じです
皆さんは、どう感じますか? 妥当な使用頻度でしょうか?
ラバーの特性
次は、クライミングシューズ側の条件で考察してみようと思います
穴があいた2足の共通点
- シューズメーカー OCUN
- ラバーの種類 CAT rubber μ1.5
- 穴が開いた部位 シューズの先端
OCUN Furyのソールは粘着力のある独自のラバー
メーカーは自分の好みでOCUNを連続して履いてきました
OCUNのシューズに採用されているラーバーは、Cat rubber μ1.5 4mm です
このラバーを採用しているのは OCUNくらいでしょうか
■OCUN公式ホームページでは次のように紹介されています
At 2017 OutDoor expo in Friedrichschafen, we present our new rubber sole called CAT (Climbing Adhesion Technology), which was developed with the particular aim of achieving maximum friction. We currently use two types of rubber sole compound on our climbing shoes: the more adhesive CAT 1.5 and the slightly harder CAT 1.1.
最大限のフリクションが得られるように開発されたラバーであると謳っています
高い粘着性の性能を出すために、ラバーの摩耗はトレードオフなのかもしれません
■経験談
クライミングジムで傾斜の強い斜めのホールドに乗って、ズルーっとスリップした時のことです
ホールドの表面が真っ黒になりました
はたいて払い落とせそうなほどたくさんのソールの削りカスが付着しているのには驚きました
靴底が減ってしまうのを危惧して、このホールドを踏むのを躊躇するようになりました
主観かもしれませんが
OCUNの採用しているCAT rubber は摩耗しやすい材質と言えそうです
クライミングシューズの使い方
リソール後のつま先
両側つま先の修復をしていただいております(リソールから戻ってきたシューズ)
つま先に2mmの穴があいていましたが、広めに(黄色矢印の修復部)修復されてきました
穴が開いたのはつま先
OCUNのクライミングシューズを2足(Havoc と現在Fury)で摩耗した場所は共通していました
いずれも、底ではありませんでした
前面先端を覆っているラバーの部分でした
そう、つま先が最初にダメになってしまったのでした
靴の使い方の問題?
リソールという言葉の通り、ソール(底)が摩耗して穴が開くと思っていました
しかし、実際は2足ともソール(底)のラバーはまだ厚みが残っていました
実際に穴の開いた場所は、シューズの先端でした
もしかしたら、靴の使い方が良くないのかもしれない
小さなホールド(粒)に足を載せる際や、そのうえで左右の足を載せ替える時に
シューズ先端を壁にこすりつけるようにしている気がします
自分は、こすりつけ方が強いのかもしれません
クライミングジムの店長に聞いてみたところ、同意見でした
対策は
「靴の先端を壁にこすりつけすぎないように丁寧に足を置くようにする」
とのことでした
ボルダリングで緊張する場面でも冷静に足をおく必要がありそうですね
まとめ
クライミングシューズは昨今値上がりが激しいです
リソール代金も決して安くはありませんが、仕上がりを見てリーズナブルだと感じました
靴としての骨格が壊れていないシューズであればリソールをする価値があると感じました
私の場合は、底ではなくつま先に穴が開きましたので
つま先をこすりすぎないような靴の使い方、足の置き方を意識する必要があるようです
■お願いしたリソール業者
マイナーなOCUNシューズのリソールですが、なかなかの良い仕上がりに満足です
この記事が少しでも皆様のご参考になれば幸いです