こんにちは
急に寒くなりましたね。もう雪に覆われる山もちらほら
さて、皆さんはどんなアルパインザックを使っていますか?
木をかき分け、雪山も、ロッククライミングも、道なき道を進むアルパイン系が楽しくなってしまった私。
気になって仕方がなかったFerrino Instinct 40+5をついに手に入れました
シンプルで、見た目もインパクトがありかっこいい!
「そのザックいいですよね!」
山に入るたびに必ず誰かがザックのことで声をかけくれるようになりました
注目している人は、結構いるのですね
今回は、
ユニークでイケてるFrerrino Instinct 40+5
人の心を引き付ける理由を私の視点で紹介したいと思います
- ダイマニー製
- 使いやすいフロントオープン
- かっこいい
- シンプル
優れている点
一言で言うと、
Ferrino Instinctは、アルパインやクライミングのようなタフな環境でもガシガシ使えるる信頼性
でしょうか?
これをかなえる詳細な機能の説明は、公式ホームページにあるのでそちらをご覧くださいね
アルパイン登山において最大限のパフォーマンスを発揮できるようデザインされたバックパックです
アルパイン志向の登山者の本能を刺激するバックパック「INSTINCT」 (ferrino-jp.com)
では、実際に手にして いいなーと思ったところを紹介してゆきます
そして、気になったところも交えながら書くので、最後までお楽しみください
Dyneema®製 頑丈、防水
デザインもさることながら、目を引く玄人感を醸しだしているのは、間違いなくこの材質のためです
- Dyneema Composite Fabric (DCF):ダイニーマと50Dポリエステルの2層ダブルダイヤモンドコーデュラ
- 補強素材:スーパーファブリック・強化ラミネート・ファブリックで補強
すぐれた強度

表面はつるつる
めちゃくちゃ、薄っぺらい
しわになると、白い折り目の線が無数につく
不思議な生地だなーっ、大丈夫なのかなって、最初はちょっと不安にも思いました
でも、ダイニーマは、ご存じのとおりスリングにも使用される素材です
だから、強度は問題ないどころか、めちゃくちゃ強いんです
さらにうれしい配慮は、
消耗しやすい底部やアイゼンをくくりつけることもできるフロントの表面には、さらに補強素材が施されています
藪漕ぎや木の枝をかき分けて進むバリエーションルート、そして、クライミングではチムニーのような狭いところを岩に押しつけ、こすりながら進むことも
しかし、裂けてしまうなんて心配は全くありませんでした
本当に、安心できます
防水なも地味にうれしい
一泊二日で唐松岳・五竜岳に行ったときのことを紹介します
初日午前は晴れていたのに、午後から夜、そして二日目も雨に降られてしましました
- ザックカバーが不要
- 止水ジッパー
雨の中の行動
岩稜帯で足場がわるく、それも雨の中でした
基本的にザックカバーは不要
止水ジッパーなので雨でも気にせずものを出し入れできるのもすごくありがたい。
危険な環境でこそ、この使い勝手のよさは、安全に直結するなと思いました。
雨のツエルト内の水害
その日は、初めてのツエルト泊でした(テント泊もしたことがないのに、試練の雨)
構造上、ツエルトの底は密閉できないなので、雨が降ると地面を流れてくる水がツエルトの底から入りやすいです
そして、宿命でもある、結露が多いこと
夜中、五竜岳山荘のキャップ場では、風雨の音で目が何度も覚めました
そのたびに、ツエルトの内側を拭き取ると絞れるほどの結露でした
幸い地面の水はけはよかったので、恐れていた浸水にはらなず、床の隙間から少ししみている程度でした
そんなときでも、ザックにしまい込んでおいた荷物は翌朝まで濡れませんでした
いくつも防水パックを用意する必要はない
いつも通り詰め込んて、ポンと置いておく
シンプルですね。
今後、雪山で試したらまた報告しますね
おそらく表面がつるつるなので、生地の中に雪や解けた水が入り込んで凍り付いてしまうこともないので、簡単に雪が付着しづらく、また簡単にはらい落とせそうです。
注意点があります。完全防水ではありません。
- 目止めは省かれている
- 背面はダイニーマではない
また、ハイドレーションに対応しているので、ザック内からチューブの通り道が用意されています。
水中にドボンとつけると、通り道からザック内には浸水していまいます。
ある程度の防水性はありますが、濡らしたくない着替えやカメラ、機器類を携帯する場合は、内部で防水してください。
アルパイン志向の登山者の本能を刺激するバックパック「INSTINCT」 (ferrino-jp.com)

雨のツエルト泊と翌日も雨の中五竜岳の岩稜登山をした後のザックの様子です
濡れたツエルトなどをしまった後でもあり、荷物の表面が濡れているとザックの内側にくっついてます
でも、濡れていない荷物はくっついていないのが分かるかと思います
今回の経験からは、雨の中でも安心して使用できました
軽いのにしっかり
最優先に求めるものは、軽さなのでしょうか?
デフォルトで1150g
背面パネルを抜き取れば、ミニマム770g
Ferrino Instinctは、40Lザックとして十分軽い方ですが、世の中にはもっと軽量なザックもあります
このザックは、アルパインのように、天候、環境が刻々と変化してゆく状況での登山中のパフォーマンスを最大限に上げることにフォーカスしています
難しい状況のなか攻め込んでゆくときに、道具が足を引っ張ることで、目的が達成できないようでは本末転倒です。時には危険にさらされてしまいます
機能性を高めた上でなお、軽量というリスク回避性能をも追求した重さとなっている
このINSTINCTの答えは
現実であり哲学的でもあり
そんなところに私も惹かれてしまいました
ザックを手を実際に使ってみると、
INSTINCTの絶大な信頼性が、この軽くかっちりしたダイニーマ製ザックの中に詰め込んまれている
想像するだけでも頼もしく感じるではありませんか
そして、実際、十分に軽いっす。
背中のパネルを抜けば、更に軽くなるのですが、
私は、その必要性を感じていません。
どちらかというと安定感のあるこの状態での軽さが好きです
なお、
- 素材に伸縮性は全くありません
荷物を入れるときも、かっちりとしたパッキングになります
背面パネルを抜いて、アタックザックとして使用しました
ふにゃふにゃのアタックザックが多いですが、きついルートになるほどしっかりしているフェリーノのザックのありがたみが分かり、本当によかったです
フロントローディングのありがたみ
トップローディング

まず、通常のザックのようにトップから出し入れできます
ここも3wayで自由度の高い開閉ができます
- サイドにバックルで固定
- トップ部分を伸ばしても止水ジッパーで閉められる
- ロールアップ式
フロントローディング

なにより、ザックのフロントから出し入れできるのがとても楽ちんです
ザックの底の方に入っている荷物を取り出そうとしたとき、トップからではすべての荷物をいったん外に出さなければなりませんよね
ここも上下からの止水ジッパーになっているので、楽々できます
フロントローディングができないザックは考えられなーいという境地になります
あえて気になる点をあげるとしたら、
荷物をギュウギュウにいれておいた場合は、内部の荷物をかき分けられません
背側の荷物を取り出すことは難しいです
- 取り出したい荷物はフロント側に入れておく必要があります
世の中にはフロントがU字に開くザックもあります
ただ、間口が大きいと荷物がバラバラ出てきてしまいますので、危うい環境ではかえって仇になります
アルパインでの使用であれば、荷物がこぼれてこないこのタイトさが必要な機能なんだと思いました
フックは引っかけるタイプ

デイチェーンの端が、折り変えるようにいてフックを引っ掛ける用になっています
シンプルではありますが、
よくあるバックルでも良いのかなと思います
アックスホルダー


2本のアックスを装着できます
なんといってもうれしいのは、アックスの脱着がとても容易なのです
- 上部は伸縮容易なゴムバンド
- 下部は、バックルで固定
いずれも、すんなりアックスの固定を外せます
一方で、多くのザックにもアックスホルダーがついていますが、、、、
上側は、ゴムを引っ張っぱり伸ばしながら、アックスにひっかけるのですが、ゴムがきつすぎなかなか大変な思いをします
ザックの下側には輪があり、ここにアックスを通して、ぐるっと一回転させる。アックスがぐるっと回るのでぶつからないように回りに注意しながらやる必要があるし、そもそもなんか面倒でした
そんな、ことを気にしなくてよいのがこのFerrino Instinctです
改善してほしい点
腰ベルトの長さ調節

アルミの留め具は、お互いを通してひっかける独特の機構です。なれれば問題ありません
腰ベルト自体を外すこともできるのですが、その必要性を感じていないので、気になりません
ただ、少々気になるのは、長さ調節がワンステップできない点です
折れかえった末端側ベルトを束ねるための樹脂製フックに通すのですが、なんかいまひとつ簡単ではない。
そして、使用中に自然と少しずつゆるんでいってしまうし、歩きながら、末端を引っ張ってきつく締めなおすことが難しいです
まとめ
気になるところは、ないわけではありません。
でも、それをもってしても、私は所有欲を満たす逸品だと結論付けます
見た目のインパクト、頑強で気軽に使えるザックは、まさにアルパインにうってつけと言えるでしょう
そして、知る人ぞ知る気になるザックなのに、山でこれを背負っているひとに出会ったことがまだありません
この希少性のおかげで、特別感を際立たせてくれていることも間違いないです