【勉強】雪崩ビーコンの使い方 一問一答

雪崩による事故が連日のよう報道されています

バックカントリーでの雪崩事故がその多くを占めているようですが、雪山登山においても遭遇する可能性があります

もし雪崩に巻き込まれてしまったら?

無事だったメンバーが埋没者を一刻も早く探し、雪の中から掘り出さなければなりません

パニックを起こさずに捜索をするためにも、実地訓練や日頃からのイメージトレーニングをしておきましょう

この記事で紹介する内容
  • ビーコンの原理
  • 雪崩埋没者の探索方法
目次

ビーコンを用いた探索方法

専門家の資料による自己学習や講習会で学びましょう

自己学習

大変分かりやすく図解や動画で解説しています

日本雪崩捜索救助協議会

Resourcesのページにある資料でぜひ学びましょう

  •  仲間による捜索・基礎スキル
  •  雪崩ビーコン練習ドリル
  •  雪崩捜索救助マニュアル

講習会

講習会に参加されることを強くおすすめします

実際の現場では、基本スキルの他に、その場の状況に応じた行動が必要となります

  • 山岳会主催
  • 一般向けの講習会

ご自身にあった方法で参加してみましょう

一問一答

私が講習会に参加して間違えやすいと感じたことを一問一答形式にしてみました

設問 ①

あなたは今、サーチモードにしたビーコンで、雪崩埋没者の場所を特定しようとしています。あなたのビーコンが埋没者の電波を捉え、ディスプレイには距離と進行方向の矢印が表示されました。

埋没者は矢印の直線方向上に必ずいるでしょうか?

(A)はい

(B)いいえ

正解は 

(B) いいえ

「ビーコンの指し示す方向に埋没者がいるとは限らない」

埋没者ビーコンが発する電波は下図(青色の破線)の磁力線を形成しています

最近の解析タイプのビーコンは、機器に内蔵する3方向のアンテナを使い解析します

電波受信強度が最も高い磁力線に沿った方向と距離をディスプレイに表示します

したがって、探索者のビーコンの示す矢印に従って進むと、次のような軌跡(紫色)になります

つづいて

設問 ②

ビーコンの示す距離が距離3m以内になりファインサーチの段階です。

ビーコンを膝の高さで固定してゆっくりと動いて埋没者の場所を探そうとしています。
このとき、正しい動作は、次のうちどちらでしょうか?

(A) 身体とビーコンの方角を左右に振りながら、最小距離を示す場所に向かう
(B) 身体とビーコンの方角を固定したまま前後左右に移動して、最小距離を示す場所を探す

正解は

(B)

身体とビーコンの高さと向きを変えてはいけません

正しい方法は、

ファインサーチの段階になった時のビーコン・身体の向きを維持・固定します。

身体の向きを変えず、前後左右に移動して最短距離をしめす場所を探してゆきます。

埋没者からのビーコン電波は1秒毎に発信されています。この間隔を意識して移動と測定を繰り返してゆきます。

BASIC Skill ファインサーチ・動作の体制 をご覧ください

設問 ③

ファインサーチの段階で埋没者の場所を決める際に重視することは次のうちどれでしょうか?

(A) 表示される最小値となる点を探す
(B) 埋没の可能性の高い範囲を設定する

正解は

(B)埋没の可能性の高い範囲を設定する

埋没している深さによっては範囲を設定して、プロービング作業に早く移行することが必要になります

「十字法」を用いて範囲を決めます

たとえ最小と思われる値よりもすこし大きい値であっても、安定して表示されるところで区画を決めて範囲を設定します。

繰り返しますが、身体とビーコンの高さと向きを変えてはいけません

BASIC Skill ファインサーチ・動作の体制 をご覧ください

ぜひ練習をしましょう

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