念願のアイスクライミングデビューをしました。
デビュー戦はいかに
- 初めてアイスクライミングを始めたい
- 八ヶ岳裏同心ルンゼへの行きたい
- 八ヶ岳山荘の仮眠室
アクセス
圏央道-中央道-小淵沢IC
小淵沢ICを降りてすぐ近くに セブンイレブンとローソンがありますので、お買い物。
駐車料金 一泊800円
仮眠室 2,000円 (後述)
急坂で悪路です。八ヶ岳山荘の駐車場から林道を歩く方も多い(50分ほど)
車高の高い四駆+スタッドレス+チェーン
スタックすると道を完全に塞ぎ、大勢の方々に大迷惑・大混乱になります。
実際の印象として、
降雪のみなら高性能の四駆+スタッドレスで上がれました。
凍結すると、チェーンの必要率が高まります。あくまでも車とタイヤの性能によると思います。
道路状況は刻々と変わり読めないためチェーン携帯は必須。
なお、雪がない時は、凹凸が激しい。 車高が低い車では底を擦ると思われます。
今回は、往路 うっすら降雪 復路 ドライでした。
駐車場 1000円 (1日)
八ヶ岳山荘の仮眠室
夜中について、仮眠室を利用しました。
予約
今回利用したのは、八ヶ岳山荘の仮眠室です。電話で事前予約をします。
料金
2,000円
チェックイン/チェックアウト
山小屋の受付が閉まっている夜間着や早朝出発が可能なのが便利
支払いは、お部屋の入り口にある備え付けの封筒に名前を書いてポストに入れる
建物の道路側の外階段を上がり、2階から。2重引き戸をあけて室内に入る。
この日はAM1時に到着した。
2段ベッドが10個(20人)ほど。
すでに何名かが、眠っていたが今日はまだまだすいていました。
ベッドには、自分の名前のタグがはってあるので そこを利用する。
毛布と布団、枕がある用意されている。これだけで暖かくて快適でした。
ちなみに、外はマイナス10度でした。
お手洗い
仮眠室の外に出て階段を降りる。
いったん山荘1階に道路側扉から入る必要がある。
別棟にあるトイレの入り口への通路がある。
100円(入り口のポストへ)
紙も完備されている。
アプローチ
5時起床
一階のテーブルと机がつかえる部屋で朝食
バーナーでお湯を沸かし、水筒へ
6時出発
2~2時間半程度
前半 薄雪
後半 凍結した氷の床+雪を歩いた
チェンバスまたは軽アイゼンがよい
アイスクライミング用アイゼンを出すのは爪を痛めるのでもったいない。
そとにある納屋で、装備を準備
ハーネス、登攀具、アイスクライミング用のアイゼン装着
ちなみに、まだまだアイスキャンディーは骨格がむきだし状態でした。
20分程度
小屋の正面からあがる道を行く。
途中大同心への分岐(ルート外)をすぎ、その先の小さな橋の手間で裏同心ルンゼへと道を外れて進む。
雪景色の沢の奥には、勇ましい大同心が見え隠れして、テンションが高まってくる。
アイスクライミング
この日は3名で来ました。初めてアイスクライミングをする私のために、ルートを上りきることはせず、途中の氷瀑で練習をしました。帰りは、数回の懸垂下降をして戻りました。
F1
まずリーダーがフリーであがり、滝の上部の木に支点
フォローで一人ずつ上りました。
支点をとる場所の関係もあり、ルートが滝の上部で屈曲していました。このため、ローブが直線になるルートは、本来のぼりやすいルートではなく、整っていない氷、さらに上部では岩の脇をすすむミックスルートなってしまいました。
さすがに初めての人には難しいルート
しかたがなく、2番手の上る様子を見てから、3番手とてゆきました。
卓上学習、YouTubeでイメージトレーニングは何度もしてきました、が、、、
登りはじめはとても怖かった。
アックスやアイゼンの爪が抜けるんじゃないかとヒヤヒヤしました。
それでもなんとか、上がりきりました。イメージしていた動きは全くできていませんでした。
寝不足、マイナス15度ほどの寒さと長いアプローチでからだがつかれていたので、メンタル的にもきついスタートになりました。意気揚々と来たつもりでしたが、ネガティブな思いの方が勝っていました。
身に堪えるな、、つらいな、、、
アイスクライミングをこれからも、やりにくるだろうか、、、
寒い遠い八ヶ岳でのアイスクライミングの洗礼を受けることになりました。
傍らの無名沢の氷瀑で練習
主ルートに合流する左側の無名沢の氷瀑を見つけたました。ここは、2段の氷瀑。他のパーティーが上がってくることはない場所です。こちらに入って練習することになりました。
ちなみに、分岐の右は主ルートの先に3段の美しい惚れ惚れする氷瀑がみえます。
この練習場所にした氷瀑の元までも足もとがわるく、疲労がたまります。
無名滝の1段目
基本を再確認し、リーダーが上った後をフォローでゆきました。
1回目よりもよいのですが、
アックスを打ち込み、つづいて、足を上げてアイゼンで差し込み、しゃがみ込む態勢から立ち上がる、、はずなのですが、なんだか、身体の前が窮屈で、立ち上がる前に、再度軸手と反対のアックスをも上に打ち直してから上るという同左になってしまいました。
なんか、ちがう。
行進に例えるなら、足と同側の手を前に振ってしまうような、または、両手を同時に前後に振ってしまうような、こんがらかった感じです。
主ルートをゆく他のパーティーのかけ声が沢に響いて聞こえてきます。
無名滝の2段目
1段目を上がったところで、スクリューでとった支点にセルフビレイ。
2段目の準備ですが、結構、ちょっとお疲れモード。
寒いところでロープをさばいたり、まとめたりするのは、普通のマルチピッチクライミングの時よりも幾分大変だな。
トップロープを張ってもらいました。
2段目は3mほどで短かったので、すぐ登り切りました。
他のパーティーが上がっては来ないので自由にできるのですが、足場が悪かったり、練習場所として適していない事がわかりました。
2段の滝は、2本のロープをつないで懸垂下降しました。
主ルート合流部まで戻ると3段の滝が目に入り込みます。こちらの方が練習もしやすそうな整った滝です。
すでに午後2時を回っていましたが、主ルートのこの滝で練習をすることにしました。
本来のF2 (3段の氷瀑)
はじめの2段
先に登ったリーダによるセカンドビレイにて私は3番手でゆきました。
こちらのルートの方が、整っていて、これまでの練習の成果もあり、ある程度気持ちよく上ることができました。
登り切ったところで、もう一度、おさらいをしてました。
やりかたはいくつかあるとは思います。
卓上学習では、足を一回で決め込む方法で覚えてきました。
本日のリーダーから教わった方法では、
足は1-2回、順次上りあげて、最終地点に決め込む方法を習いました。
決め込むときに、外側から内側に向けてアイゼンの縦刃を打ち込みます。
こうすると、身体と滝との狭さがあっても膝が邪魔になりにくいのです。
3段目
三段目は短い滝。トップロープで練習しました。
すでに15時を回っています。これで本日は終了です。
懸垂下降 2回(上の2段は、ロープをつないで、下1段は一本で)
ルンゼをくだり、F1を懸垂下降 1回
夕日に照らされる大同心の姿に見とれながら戻りました。
赤岳鉱泉で後片付け、小一時間ほど休憩
16時半すぎ出発、ヘッドライトをつけて北沢を下山しました。
つかった装備
- 上着
-
L0 ドライレイヤー ファイントラクト
L1 モンベルウール
L2 タゴニアR1フーディ
L3 フリース (一般着)
L4 ダウンジャケット マムート(Melon)
L5 ハードシェル ファイントラクト寒さ対策に、L3,L4を普段の冬山装備に加えてあらかじめ着込みました
おかげで身体自体が冷えることはなかった。 - ズボン
-
ドライレイヤー、タイツ、フリース(一般着)、マルチシェル(ファイントラクト フォトン)
いつもの私の冬山スタイル
軽アイゼン
縦爪アイゼン (Petzl DART)
ハーネス(Petzl SAMA)
アックスフォルダー(Petzl)
ドライロープ ハーフ/ダブル 50m
ドライロープ シングル/ハーフ/ダブル 60m [共同装備]
アイスアックス 2本 (Petzl Nomic)
アイススクリュー 13cm 6本 [共同装備]
下降器、カナビラ 、ヌンチャク、セルフビレイコード、スリング
ヘルメット、サングラス、帽子ウール
手袋、ゲイター