スマートフォンの防水性能、みなさんはどのくらい信用していますか?
私は先日、Pixel 7aの防水性能を「1mの深さで30分耐えられる」というカタログの文言を信じすぎてしまい、大きな痛手を負ってしまいました
今回はその体験を記録として残しておきたいと思います
それは出来事
夏といえば沢登り
記念に写真を撮りたいと思い、私はPixel 7aを持ち込んでしまいました
長時間水に沈めたりはしませんでしたが、滝に打たれたり、ちょっと泳ぎながら使ったりしていました
その時は何の問題もなく動いていたので「やっぱり防水スマホって便利だな」と安心していました
ところが、異変が起きたのはそれから2時間ほど経った頃です
突然の発熱と画面消失
気づくと、Pixel 7a本体が異常に熱を持っていました
手で触ると「熱い」と感じるレベルで、嫌な予感がしました
画面を点けようと電源ボタンを押すと、小さく「ブルッ」と震えるのですがなんと画面が点きません
なんとカメラのレンズ部分を見ると見事に曇って水滴がついているではありませんか

しかし、完全に沈黙しているわけではなく、アラームやSMSの受信音、着信音は鳴ります
つまり本体はある程度動いているけれど、画面が映らない状態になってしまったのです
焦燥感が募りました
画面が映らない以上、バックアップをとることも初期化することもできません
完全に詰んだ状態でした
Pixel 7aの防水性能「IP67」とは?
ここで改めてPixel 7aの防水性能について調べ直してみました
Pixel 7aは「IP67」という防水防塵性能を備えています
- IP6X → 完全な防塵
- IPX7 → 最大1mの水深に30分間耐えられる
つまり、仕様上は「1mの深さで30分浸しても問題ない」ということになっています
しかし、これはあくまで新品出荷時の性能試験の数値であり、日常的に水没を繰り返しても大丈夫という意味ではありません
え?と思うかもしれませんが、防水性能は経年劣化します
スマホの筐体は日常の衝撃や温度変化で少しずつ歪み、防水パッキンも劣化していきます
新品の状態なら耐えられる条件でも、半年後、1年後には同じ性能が維持されている保証はありません
防水、防塵性能
本スマートフォンは工場出荷時点で IEC 規格 60529 の IP67 の防塵および防水性能を満たすように設計されていますが、完全な防塵または防水ではありません。防塵および防水性能は永久的には持続せず、スマートフォンの通常の使用による摩耗、デバイスの修理、分解、損傷によって低下します。デバイスを落下させると防塵および防水性能が失われる場合があります。液体による損傷の場合、限定保証が無効になります(下記をご覧ください)。スマートフォンに液体やほこりがかからないようにしてください。液体が付着すると、ショートや過熱の原因となります。充電器などのアクセサリーは防水、防塵でないので、液体やほこりの多い場所は避けてご利用ください。詳しくは、g.co/pixel/water をご覧ください。
Google Pixel 7a の安全と規制に関するガイドhttps://support.google.com/pixelphone/answer/13014099?hl=ja
調べてみるとしっかり公式ホームページに書いてありました
「過信」の怖さ
今回の故障はまさに「防水性能への過信」が原因でした
「防水だから大丈夫だろう」という気持ちが油断を招き、取り返しのつかない結果を招きました
実際、IP67やIP68を持つスマートフォンは「生活防水」や「緊急時の耐性」として考えるべきで、レジャーの道具としてプールや海に持ち込むのはリスクが高いのです
カタログに記載された「1mで30分耐える」という表現は、実際にその状況で使っても安全を保証するものではなく、あくまで実験環境での目安に過ぎません
今回の教訓
- 経年劣化や使用環境によって防水性能は低下する
- 沢登り、プールや海で防水性能を過信しない
- 防水ケースをつかう
うたい文句ばかり都合よく印象に残っていたので失敗しました
私はPixel 7aを失ったことで高い勉強代を払うことになりましたが、この経験を通じて「防水性能をうのみにしてはいけない」ということを身をもって学びました
まとめ
「1mの水深で30分耐えられる」と書かれていると、大丈夫だろう錯覚してしまいます
しかし実際には、時間とともに防水性能は低下し、試験環境と同じ条件で使えるわけではありません
スマホを沢登りや水辺に持っていく方は、ぜひ私の失敗を参考にしてください
Pixel 7aに限らず、どんなスマホであっても「防水性能を過信しない」ことが一番の防水対策です