香りと豆を挽く手触りで一日が始まる ~50代のルーティン~

──自分に立ち戻る、静かなルーティン

50代になってから、朝の時間の使い方が変わった
忙しさのなかでも「自分を整える時間」をどこかに持っておきたくなったのだ

わたしのルーティンは、豆から挽いて淹れるコーヒーで始まる

窓のブラインド越しに見える、朝のやわらかな緑
その静けさに包まれながら、円筒形のステンレス製ミルを手に取る

3段ロケットのように上下が精密に噛み合い、
金属がなめらかにつながり合う「すっ」という感覚に、どこか安心感を覚える

 ~ そう、これって、安心できる人とのつながりにも似ている~

ハンドルを回すと、ゴリゴリと手に伝わる振動
そして、コーヒー豆がゆっくりと挽かれていく音が空間をやわらかく包んでくれる

まだ少し眠気が残る身体を
優しく気持ちよく準備運動するかのごとく覚ましてゆくプロセスがたまらない

このミルには、粉を受ける下部に網がついていて、
余計な細かい粉を取り除けるようになっている

携帯用のミルなのに
そのひと手間をかけてくれる構造が、味のクリアさに違いをもたらしてくれる

挽きたての豆の香りが立ちのぼると、心がすっと解けていくようだ
「今日もまた、自分を整えて歩いていこう」と、静かにスイッチが入る

ただコーヒーを飲むのではなく、
自分の手で丁寧に淹れるという行為そのものが、自分自身の調律になっていく

どんなに忙しくなりそうな予感がする日でも
年齢に押し流されないように、
こうした小さなルーティンを積み重ねていく

わたしにとって、それは「豆を挽く」という大切にしている朝の時間なのだ


珈琲考具 KOGU 
パウダーコントロールミル

粉古いようのアルミ付きで

挽いたコーヒー粉から雑澪の原因となる微粉を取り除けます

日本製セラミック刃を使用

熱を持ちにくくコーヒー豆の風味を損なわない

粗さは荒~細挽きまで調整できます

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