200名山である乾徳山は、山頂直下には鎖場があります
一般登山でもちょっとしたアスレチックの要素もあり、人気のスポットです
山頂付近には同様に岩場があり、そこでマルチピッチクライミングができます
旗立岩中央稜を通るアルパインクライミングの楽しみ方を紹介します
良いところ
このルートが凝集したアルパインクライミングのルートとして良いと思う理由を挙げます
山頂を目指す一般登山
懸垂下降
足場の悪いバリエーションルート
入門的なマルチピッチクライミング
アクセス
車では中央道から入る方法と秩父から一般道で入る方法があります
登山口は、徳和と大平牧場の二つが利用できます
今回は大平牧場登山口を利用しました
大平牧場の登山口を利用した方が高度をかせげますので時間的に少し余裕があります
大平牧場(乾徳山登山口)
駐車料金 800円
車を置くと隣に住んでいる管理人が徴収にきます
トイレ 水栓式ではない簡易トイレが設置されています
かつては牧場でしたが、現在は太陽光発電システムが設置されています
山行の記録
地図
行程
アプローチ
■大平牧場からの一般登山道
一般登山道を山頂に向けておよそ2時間ほど上がります
途中に扇平という平原があり、天気が良ければ富士山を望めます
鎖場がいくつかでてくると山頂がちかいです
■懸垂下降ポイント
山頂のすぐ近くにあります
ここから2回の懸垂下降でおります
■バリエーションルート
さらに、足場の悪い急斜面を下ってゆきます
ほどなく降りたところで右側に登ってゆくことになります
登り返すポイントは見逃しやすいの注意
ちなみにピンクテープもあるのですが、
この曲がるポイントには印がないので、下りすぎないようにしましょう
旗立岩の取りつきに到着します
大きな岩なのに沢の流れのようにゴロゴロとしている不思議な光景です
■マルチピッチクライミング (旗立岩中央稜 3ピッチ)
登攀装備をしてクライミングを始めます
全部で3ピッチあります
ホールドはそれなりにしっかりしていますので、気持ちよく進めるでしょう
浮石もあるので確認しながら注意してゆきましょう
カムを適宜使用します
■クライミング(第一岩稜 1ピッチ)
山頂直下で少し下降してトラバースすると、第一岩稜の取りつきにつきます
1ピッチでここも問題なく上がれます
■乾徳山山頂
200名山の山頂に到着です
せっかくですので一般登山道でくるところのみんなが写真に収める最後の鎖場ももれなく楽しみましょう
山頂からいったんクライムダウンをしてからクライムアップ
ここまでのアルパインクライミングができるのでしたら、もちろん鎖は触らずに練習です
■下山路
そのままくるりと山頂を過ぎて巻く下山路でゆきます
それなりの急斜面で雨上がりですと歩きにくいかもしれません
下山後のお楽しみ
うっすら硫黄の香りがする、アルカリ性のかけ流し温泉です
つるつるになります
珍しいことに蛇口をひねって温泉をそのまま飲むこともできます
おいしく食事もとれる座敷があります
夜7時過ぎでしたが、とても混雑していました
当たり障りのないなめらかなお湯が本当に良いと思いました
評判が良いのも納得です
装備
残地ハーケンもありますが、0.5-1番カムは必要です
我々は、0.4 0.5 0.75 1を2セット持ちました
アルパインヌンチャク6本
ロープ ハーフ50m 2本
カムはこちらから
0.75まではフレキシブルで細身のブラックダイアモンド キャメロットZ4がおすすめ
定番のブラックダイアモンド キャメロット C4
50m ハーフロープ
ドライ加工してあるものが良い
まとめ
乾徳山の山頂直下にある旗立岩中央稜と第一岩稜は
懸垂下降もできて、バリエーションルート、マルチピッチクライミングがコンパクトにまとまっています
クライミング自体は難易度は高くありませんので、アルパインクライミングの登竜門としてもよい場所だと思います
今回は天気が良くなく真っ白の中のクライミングになってしまいましたが、天気が晴れれば富士山を望みながらのクライミングができるので爽快でしょう
ぜひ参考にしてみてください