山形県の福島県堺に近い滑川温泉を出発点とした前川大滝沢
ここはよくデート沢としても紹介されています
その理由は、
- 滑川大滝は落差120mで見るのも圧巻
- 癒しのナメと釜でのんびり水遊び気分も味わえる
- 比較的難しくない滝、巻き道もしっかりしている
なのではと、個人的に思いました
でも、実はそれなりにフリー登攀能力を要する滝がいくつかありますので
もしあなたが、クライミングに力を入れている方であっても
デートに誘う相手だけでなく、自分も達成感を味わえて楽しめてしまうおいしい沢ですよ
それから、珍しいチムニーの滝もありますから見つけてみてください!!
帰りに日帰り温泉も入れるので満足の遡行ができます
ぜひ、最後まで読んでくださいね
行き方
東北道から行く場合は、福島飯坂で下りて、下道を30分ほどです
細い山道を滑川温泉にむけてしばらく走ります
■駐車場 滑川大滝駐車スペース
滑川温泉 福島屋の300mほと手前 5台ほど
沢登り
行程
4時間33分 (沢登り 3時間13分 下山 1時間20分)
結構急ぎ足でゆきましたので じっくり楽しみたい方は 1-2時間余計にみてください
6:32 滑川大滝駐車スペース 近くの橋から入渓
7:02 滑川大滝 120m 右岸から巻き
8:25 ヒョングリの滝
9:45 潜滝
すこし沢を戻り、沢に交差する登山道で下山
11:05 滑川大滝駐車スペース
経過
駐車場のすぐ近くの橋の手前が入渓ポイント
一つ目の大き目の滝 3段 15m
少し泳いでゆき、滝の左側からのぼります
滝の上には、左側から流れてくるもう一つの滝が合流していました
まだ、この時は雲の中でした
ナメと流れこむ釜
しばらくナメが続きます
大きな釜に流れ込んでいます
前川大滝 120m 圧巻です
晴れてきました
正面からそして 滝の裏にも入れます
左から巻き道
結構急です しっかりふみ跡があり迷いません
前川大滝の落ち口にでました
滝の下まで左からヘツリました
6mほど
左に巻き道もあります
その上のナメ
寝そべってクーリングします
しばらくナメが続きます
サイダーですね
支流が左から流れ込む
左の大滝沢にゆきます
色が違うのが分かります
向かって右は透明、 左は赤茶けています
これまで鉄っぽい赤茶けた色はこの左の支流からの成分だったのですね
大滝沢に入りました
色が変わりました 赤色がなくなります
ナメ状の滝 8mほど
長時間露出で撮影
外気は20度ほどでした
火照ったからだをクーリングしますが、ずっと入っているとさすがに冷えました
つぎは、幅広い滝です
シャワークライミングは特に出だしの数メートルでやや難易度たかいです
ボルダリググレード4から3級のスラブ程度でしょうか
踏める、つかめるホールドをシャワーのなかで注意深く探りだします
重心移動をして落ちないように乗り込みます
8mほど
左側を容易にのぼれます
ヒョングリの滝
ヒリヒリしたクライミングになります
1段目は右からトラバースするようにへばりついて、重心を移動していゆきます
いったん、中腹の釜であそびます
2段目はスラブですが、これがかなりやばい感じ
滑りそうでなかなか離陸ができませんでした
勇気がいります もしも、、、、のとき 大けがでは済まない
まだまだ大きめの滝が続きます6mほど
これは登れそうにないので、右側から巻きます
12mほど
泳いで右から容易に登れます
Y字の滝 8mほどか
左から泳いでゆきます
登るのは容易
きれいな水の釜は底が見えます
ナメも美しいです どこまで行っても癒される
続くのは5mほど
右側は細いスロープが2本ならんでいます
吊り橋の下に着ました
相変わらず蓄える岩の色と水の透明感が よいです
左側に錆びたふとい鉄のロープ
ここから登山道に抜ける方法もあるのでしょう
滝の下に空洞がありました
そして、チムニーを流れる滝が!
ここから這い上がりました
最後の最後でも、発見した喜びがあります
ラストスパート
ついに到着
潜滝 20m
下山は
50mほど沢を下り、沢を横ぎる登山道からです
ピンクテープや岩に赤い目印あり
登山道の途中には古いレールが敷かれていています
よくもこんなところにトロッコ?を走らせたもんだと思うのは私だけではないでしょう
最後に、滑川温泉福島屋の手間までくるとある吊り橋は、わたりません!
わたると、敷地内にはいってしまい出られませんよ
すこし手前で左に折れてしばらく進み駐車場近くで沢を横断して到着です
まとめ
いかがでしたでしょうか
癒しも、そしてしっかりクライミングもできてしまう
美味しい沢登りができるのが前川大滝沢です
水遊び感覚でまったり遊びたい人にも
クライミングをかじっている人も
沢登りを始めて間もない人を連れてゆくにのにも適しています
ぜひ行ってみてください
クライミングのグレード
あくまでも私見ですが
それぞれ、とくに難しめの場所は2-3ステップのみの距離しかありません
したがってボルダリンググレードでいえば、ムーブやバランス感覚はスラブの4級ほどでしょうか
ただ、水流のなか手探りで小さなホールドを探す必要があり、単純に比較できないです
ご心配なく
難しい滝は巻くことができます
経験者が引率すればクライミングや沢の初級者でも存分に楽しめます
これが前川大滝沢が人気のある理由でしょう
装備
■沢靴 ラバーソール(モンベル)
結構しっかりフリクションが効いてクライミングができました
■ニーバッド
■手袋
1000円程度 ホームセンターの人工革とポリエステルでできたもの
普段のビレイにも使用してる
沢でもしっかり指と手にフィットして、指先を切り開けなくても問題を感じなかった
■ドライレイヤ(上下)(ファイントラクト)
濡れてしまうのですが、保温効果もあるように感じます
■ネオプレインタイツ(下)(モンベル)
ちょっとした薄いウエットスーツ
いまはプリマプレインの名称です
■アクアボディ(上)(モンベル)
撥水性のシャツ
■カッパ(上)
普段のゴアテックス雨具 基本ずっと羽織っていました
■ギヤ類
ヘルメット
ソロでしたので ロープは使用なし
念のため、簡易ハーネス、タイブロック、アルパインヌンチャク、スリングはもってゆきました
(
ソロでの沢登りを勧めるものではありません)■その他
ココヘリ(保存密閉袋にいれて)
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